2014年9月19日金曜日

【概要】 アルカイック 【美術】

アルカイック (あるかいっく)

      意味→http://kyoyo-jiten.blogspot.jp/2014/09/blog-post_34.html
建造物
 ・日乾煉瓦・材木に変わり、石材(石灰岩のちに大理石)が使用
 ・本格的な列柱様式(四囲に列柱をめぐらす)の神殿が登場
 ・ドーリス式・イオニア式のオーダー(柱とその上の水平部分)も取り入れられる
 ・神殿の三角破風を飾る浮彫り彫刻も出現
  (ギリシア神殿のさまざまな物語が書かれた)

 代表例
  コルフ島のアルテミス神殿(ドーリス式オーダー)
  サモスのヘラ神殿(イオニア式オーダー)
  エフェソスのアルテミス神殿(イオニア式オーダー)


彫刻
 幾何学時代の小像から一変、大理石やブロンズ製の巨大な立像が作られる
 (古代エジプト彫刻の影響)
 男女像とも口元に不思議な笑みを浮かべている(アルカイックスマイルという)


陶器
 黒絵式(黒像式)という新しい技法が生まれる(東方化様式の影響)


参考文献
       城 一夫, 2012, 『常識として知っておきたい 「美」の概念60』, パイ インターナショナル
   

【意味】 アルカイック 【美術】

アルカイック (あるかいっく)


・ギリシャ語のアルケー(Arche:「太古」「始原」)に由来

・古代ギリシャを代表する3つの美術様式の一つ

・ギリシャ美術の初期に登場した幾何学様式(BC1050-BC700頃)に次ぐ様式

*以前は幾何学様式を含めたが、今日では幾何学様式と次のクラシック様式の中間の美術様式をさす(BC700-BC480頃)


参考文献
       城 一夫, 2012, 『常識として知っておきたい 「美」の概念60』, パイ インターナショナル
   

【意味】 赤いは酒の咎【言葉】

赤いは酒の咎 (あかいはさけのとが)


 意味: 顔が赤いのは酒を飲んだから
               転じて、過ちを自分のせいにしないで、責任逃れすること

 語源: 顔が赤くなってるのは自分の知るところではなく、酒のせいであるとの言い逃れ
      (咎…あやまち・つみ・欠点)


参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 藜の羹 ・ 藜の杖 【言葉】

藜の羹 (あかざのあつもの)


 意味: 粗末な食べ物のたとえ

 語源: 藜は古く、中国から渡来した一年草(畑地や空地に植え、普段は食材としない)
     その若葉を具にした吸い物は非常に粗末なことから


藜の杖
  藜の茎で作った杖で、軽くて堅い
  老人の持ち物とされる


参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 上がり鯰 【言葉】

上がり鯰 (あがりなまず)


 意味: 遊蕩で金を使い果たした者

 語源: 死んだ鯰の意から 
      (派手な衣装を着て遊郭などで遊ぶのをヌメルというが、金銭を使い果たしてヌメルことができなくなったたとえ)


参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 秋風が立つ (秋風が吹く) ・ 秋風に薄の穂 【言葉】

秋風が立つ (あきかぜがたつ)


 意味: 男女の仲で、相手に嫌気を感じること

 語源: 秋に「飽き」を掛けたもの
               秋風はひんやりとして、夏の暑さを冷ますことから

秋風が吹く」とも



秋風に薄の穂
  人の心がなびきやすいたとえ


参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 空き店の恵比寿 【言葉】

空き店の恵比寿 (あきだなのえびす)


 意味: 誰もいないのに独りで喜んでいること

 語源: 空き店(明き店)は人の住んでない家、商品のない店
       恵比寿が笑っているさまから、相手がいないのに独りで喜んでいるさまを指す

               誰もいないのに一人で頑張っている人にもいう


参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 秋高く馬肥える 【言葉】

秋高く馬肥える (あきたかくうまこえる)


 意味: 秋には天高く見え、馬は肥えてたくましくなること

 語源: 秋の空は澄み切って雲もなく高く広々としているし、馬は肥えてたくましく見える
       もとは中国で、北方騎馬民族が侵入する時期が到来したことをいった



参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 秋の鹿は笛に寄る 【言葉】

秋の鹿は笛に寄る (あきのしかはふえによる)


 意味: 恋に身を滅ぼすたとえ

 語源: 秋の鹿は鹿笛の音を聞いても、雌鹿の鳴き声と思い近寄ってくることから

自ら危険に身を投じることにもいう



参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】秋の日は釣るべ落とし・秋の空は七度半変わる・秋の空は鎌を磨いて待て【言葉】

秋の日は釣るべ落とし (あきのひはつるべおとし)


 意味: 秋の日は暮れるのが急速である

 語源: 釣るべは井戸の水を汲み上げる桶(釣瓶と書くのは当て字)
      釣るべ落としは急降下のたとえ


秋の空は七度半変わる
  秋の天気は変化しやすい

秋の夕焼けは鎌を磨いて待て
  秋の夕焼けは翌日は晴天のきざしで、農作業の用意をせよ


参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 あくちも切れぬ 【言葉】

あくちも切れぬ (あくちもきれぬ)

 意味: 乳臭い乳児や青二才の形容

 語源: あくちもまだできないようなの意味から一人前でない子供をいう
      (あくち…子供の口の周りにできる小さい腫れ物)

参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 商いは牛の涎 ・ 商いは草の種 ・商いは山椒の皮 【言葉】

商いは牛の涎 (あきないはうしのよだれ


 意味: 商売は気長に辛抱し努力することが大事であることのたとえ

 語源: 牛の涎は切れ目なく細く長く垂れるさまから


商いは草の種
  商売の種類が多いこと

商いは山椒の皮
  山椒の皮は辛いので、商売はせちがらいこと



参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

2014年9月18日木曜日

【意味】 青は藍より出でて藍より青し (出藍の誉れ) 【言葉】

青は藍より出でて藍より青し (あおはあいよりいでてあいよりあおし)


 意味: 教えを受けた弟子・後輩が、先生・先輩を乗り越えて優れているたとえ

 語源: 『荀子』に拠る
      青は藍(ダテ科の一年草)を原料としているが、藍よりも青いことから

 「藍より出でて藍より青し」 「出藍の誉れ」とも


参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 青田刈り (青田買い) ・ 青田売り 【言葉】

青田刈り (あおたがり)


 意味: 卒業していない在学生と早くから雇用契約を結び、
      優れた人材を選ぶこと

 語源: 稲のまだ生育していない田を刈ること
      (青田…稲の青々している田)

青田買い」とも



青田売り
   経済的に困った農民が、青田の時期に収穫を当てにして先売りすること



参考文献
  堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版

【意味】 仰いで唾を吐く (仰向いて唾吐く)【言葉】

仰いで唾を吐く (あおいでつばをはく)


 意味: 自ら災いを招くたとえ

 
 語源: 上を向いて唾を吐くと自分にかかることから

仰向いて唾吐く」とも


参考文献
   堀井 令以知編, 1997, 『決まり文句語源辞典』 東京堂出版